2019年台風19号と21号による洪水氾濫の連続災害発生状況の把握 ~福島県夏井川を例に~

書誌事項

タイトル別名
  • SERIAL DISASTER IN NATSUI RIVER, HUKUSHIMA PREFECTURE DUE TO TYPHOON NO. 19 AND NO. 21, 2019

抄録

<p> 近年,短期間で複数の災害が発生する「連続災害」が懸念されている.本研究では,災害復旧のあり方について検討するため,令和元年の台風 19号と21号の風水害の連続発生によって被害を受けた福島県夏井川流域に焦点をあて,風水害の連続災害の発生状況を把握した.現地調査及び情報収集の結果,台風19号による浸水面積は10.7km2であり,台風21号の約20倍であった.また,台風19号時の堤防決壊地点において台風21号でも越水が発生していることが確認された.一方,台風19号と21号に関する氾濫解析の結果,台風21号においても台風19号と同規模の浸水が発生する可能性があったことがわかった.以上から,災害発生後,速やかに復旧可能な工法の開発や被災後の洪水氾濫リスク評価手法を確立することが今後求められる.</p>

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