抗IgLON5抗体関連疾患の臨床像

  • 下畑 享良
    岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野
  • 木村 暁夫
    岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical features of anti-IgLON5 disease

抄録

<p>抗IgLON5抗体関連疾患は,2014年に睡眠時随伴症,閉塞性睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害と,タウオパチーを示唆する病理所見を呈する疾患として報告された.これまで八つの臨床病型が報告されている.睡眠時随伴症と閉塞性睡眠時無呼吸症候群を合併する患者,また運動異常症,運動ニューロン病,認知症患者において特徴的な睡眠時随伴症を合併する場合は,血清ないし脳脊髄液の抗IgLON5抗体を測定することが望ましい.一般に予後は不良であるが,免疫療法により改善する症例も報告されており,早期診断による病初期からの免疫療法が,予後を改善する可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 61 (12), 825-832, 2021

    日本神経学会

参考文献 (32)*注記

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