補体が関わる血栓症

• 宮田 敏行

  国立循環器病研究センター脳血管内科

• 井上 徳光

  和歌山県立医科大学医学部分子遺伝学講座

書誌事項

タイトル別名

• Complement-related thrombosis

抄録

自然免疫系を担う補体系は50種以上の可溶性および膜結合性のタンパク質が活性化や制御にかかわり，凝固系や血小板との相互作用を通して血栓症や凝固異常症を惹起・修飾する．補体の大きな役割は侵入する細菌やウイルスに対応して，幾つかの巧妙な方法でそれらを殺菌・排除することにあるが，逆に自己細胞をも攻撃することがあり，幾つかの疾患で中心的な役割を果たすことが最近の研究により明らかになってきた．ここでは，補体系と血栓症・凝固異常症との関わりを中心に解説する．

収録刊行物

• 日本血栓止血学会誌

  日本血栓止血学会誌 32 (6), 695-707, 2021

  一般社団法人 日本血栓止血学会

キーワード

• complementopathy
• membrane attack complex
• opsonization
• tissue factor

詳細情報

• CRID: 1390009062454826240
• NII論文ID: 130008134369
• DOI: 10.2491/jjsth.32.695
• ISSN: 18808808
• ISSN: 09157441
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsth/32/6/32_2021_JJTH_32_6_695-707/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2022070014
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可