withコロナ時代の健康づくり

書誌事項

タイトル別名
  • Health Promotion during the COVID-19 Pandemic
  • withコロナ時代の健康づくり : 高齢者に対するオンラインによる体力測定会の試み
  • with コロナ ジダイ ノ ケンコウズクリ : コウレイシャ ニ タイスル オンライン ニ ヨル タイリョク ソクテイカイ ノ ココロミ
  • Online Physical Performance Testing for the Elderly
  • 高齢者に対するオンラインによる体力測定会の試み

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抄録

Webシステムを利用した高齢者の体力測定会(以下、オンライン測定会)を実施した。本研究の目的は、オンライン測定会の、高齢者の健康づくり支援方法としての可能性と課題を検討することである。対象は多世代型学習コミュニティに参加している高齢者26名とした。Web会議システムZoomまたはコミュニケーションアプリLINEを使用し、体力3項目(開眼片足立ち時間、チェアスタンド、ステッピング)の測定と、身体活動量の聞き取り調査を行った。終了後にオンライン測定会の感想をインタビューした。データは平均値とSDを算出し相関分析を行った後、2年前の対面型測定会にも参加した16名について体力変化を分析した。感想は、内容によるまとまりを作成した。継続参加者16名の体力変化では、チェアスタンドは有意に低下したが、開眼片足立ち時間、ステッピングは有意差を認めなかった。感想として、『準備の負担感』や『これからのオンライン活用に対する期待』、『参加が運動の機会』となったなどがあった。以上より、オンラインによる開眼片足立ち時間、ステッピングの測定は、対面型測定値と一致する妥当性の高い方法であることが示された。一方、測定環境の統一の難しさはオンラインの課題で、事前の環境調整、Web接続テストの必要性などが明らかになった。参加者の多くは今回の試みを支持しており、オンライン測定会が健康づくり支援に寄与することが示唆された。

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