政党の争点立場認知と投票後悔

書誌事項

タイトル別名
  • Perceptions of Party Issue Positions and Post-Election Regret
  • 政党の争点立場認知と投票後悔 : 2016年参院選における護憲派による改憲勢力への投票
  • セイトウ ノ ソウテン タチバ ニンチ ト トウヒョウ コウカイ : 2016ネン サンインセン ニ オケル ゴケンハ ニ ヨル カイケンセイリョク エ ノ トウヒョウ
  • The Anti-Constitutional Amendment Voters for the Pro-Amendment Parties in the 2016 Upper House Election
  • 2016年参院選における護憲派による改憲勢力への投票

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抄録

<p>2016年参院選では自民党, 公明党, おおさか維新の会などが議席を伸ばし, 何らかの意味で憲法改正を支持する政党の議員が衆議院だけでなく参議院でも議席の3分の2を占めることとなった。しかし選挙前の世論調査によると, 有権者は必ずしも圧倒的に憲法改正を支持していたわけではなかった。本研究では, それにもかかわらずなぜ改憲勢力が大勝したのか, なぜ護憲派の有権者が改憲勢力に投票したのか, 参院選前後に実施したインターネット調査データを分析することを通じて検証した。その結果, 改憲争点における自民党の立場について 「わからない」 と答えた護憲派ほど改憲勢力に投票する傾向があること, また改憲勢力に投票した護憲派は選挙後その投票について後悔していること, さらにその傾向は期日前投票を行った有権者の間で強く見られたことがわかった。これは, 重要な争点における政党の立場を正しく知らないことで, 有権者による実質的な投票権の行使が困難になる可能性を示唆する。</p>

収録刊行物

  • 年報政治学

    年報政治学 69 (2), 2_60-2_81, 2018

    日本政治学会

参考文献 (12)*注記

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