扁桃病巣疾患における感染免疫 ミステリアスな扁桃の感染(細菌叢)と免疫応答の関連

DOI
  • 高原 幹
    旭川医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between tonsil-induced autoimmune/inflammatory syndrome (TIAS) and the tonsillar bacterial flora

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抄録

<p>扁桃を原因とした自己免疫・炎症疾患症候群(tonsil induced autoimmune/inflammatory syndrome:TIAS)と扁桃細菌叢の関連に関しては,掌蹠膿疱症に関してはα溶血性連鎖球菌が,IgA腎症に関してはパラインフルエンザ菌の検出率が高く,それらの菌に対して各疾患の扁桃リンパ球は過剰免疫応答を起こしていることが報告されている。我々の16SrRNA遺伝子検査における扁桃細菌叢の比較では,病巣扁桃にて検出率の高い細菌は認められなかった。しかし,ウイルスや細菌の内在する核酸であるCpG-ODN(deoxycytidyl-deoxyguanosine oligodeoxynucleotides)の過剰免疫反応はTIASの病態に関連している可能性がある。本総説ではTIASと扁桃細菌叢の関連に関して我々のデーターを基に概説する。</p>

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