一般市民の予後説明・終末期医療・意思決定者の希望とその関連要因

  • 吉村 元輝
    名古屋大学大学院 医学系研究科 総合保健学専攻 みんなのかかりつけ訪問看護ステーション
  • 濱本 愛
    名古屋大学 医学部保健学科
  • 阪口 杏香
    名古屋大学 医学部保健学科
  • 安藤 詳子
    名古屋大学大学院 医学系研究科 総合保健学専攻
  • 佐藤 一樹
    名古屋大学大学院 医学系研究科 総合保健学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Public Prognosis Explanations, End-of-life Care, Decision-maker Hopes, and Related Factors

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抄録

<p>【目的】一般市民の終末期の意思決定の希望とその関連要因を明らかにする.【方法】日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団が行った「ホスピス・緩和ケアに関する意識調査2018年」の調査データを二次利用して分析した.成人1,000名対象のインターネット調査で,終末期の意思決定の希望を尋ねた.【結果】予後説明の希望は,54%が余命まで知りたいと回答した.余命告知希望に,若年,がん告知希望,医療者の信頼を重視,死んだら消えてなくなる死生観が独立して関連した.終末期医療の希望は,11%が積極治療,58%が緩和ケアを希望した.緩和ケア希望に,高齢,女性,苦痛がないことや気兼ねしない環境を重視などが独立して関連した.意思決定の主体者の希望は,77%が自分で,11%が家族に決めてほしいと回答した.自分以外主体の希望に,若年,がん告知を希望しない,死を考えない死生観が独立して関連した.【考察】一般市民の終末期の意思決定の希望とその要因が明らかになった.</p>

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