令和元年東日本台風荒川上流域の洪水氾濫状況への気候変動影響評価

書誌事項

タイトル別名
  • CLIMATE CHANGE IMPACT ON RIVER FLOODING AT UPSTREAM REGION OF THE ARA RIVER DUE TO TYPHOON HAGIBIS IN 2019

抄録

<p> 本研究では,過去に起こった特定の洪水への気候変動影響を評価するため,令和元年東日本台風の荒川上流域を対象に,工業化前から+2℃及び+4℃上昇シナリオ下での擬似温暖化アンサンブル実験を行った.本研究では,気象・流出解析に加え,事例が少ない河川流・氾濫の一連の解析を行った.その結果,現況再現ケースに対する+2(+4)℃上昇シナリオの増加率は,総雨量7.1(33.8)%,ピーク流量12.2(35.8)%,河川水位上昇量(H.W.L.基準)130(286)%となった.現況ケースでは越水は発生しなかったが,+2,+4℃シナリオでは20メンバー中6,18メンバーで越水氾濫が発生した.現状でH.W.L.を超過したものの越水氾濫等が発生しなかった洪水が,気候変動の進展により,越水氾濫の可能性が高まることが示唆された.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ