停止を伴うユーザの移動経路を考慮したダミーによる位置曖昧化手法
抄録
GPS 技術の発展に伴いユーザの位置情報を利用した位置情報サービスが数多く提供されている.位置情報サービスは,サービス利用時にユーザの位置情報を送信する必要があり,ユーザの住所などの個人情報が露見する可能性がある.このようなプライバシを保護するために,筆者らは先行研究において,実環境における制約条件を考慮し,ダミーの位置情報を生成するユーザ位置曖昧化手法を提案した.しかし,この手法は,ユーザが停止せずに移動を続ける環境を想定しており,いくつかの地点で停止しながら移動するという,より自然なユーザの行動に対応することは難しい.そこで本稿では,ユーザが停止しながら移動する状況を想定し,予測されたユーザの行動をもとに,いくつかの地点で停止しながら移動するダミーを作成するユーザ位置曖昧化手法を提案する.地図データ上で停止しながら移動するユーザの動きをシミュレーションし,先行研究の手法と比較した結果,提案手法が有効であることを確認した.
収録刊行物
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- マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
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マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 2012 (4), 210-218, 2012-10-10
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050011097177821696
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- NII論文ID
- 170000075442
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00090365/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles