前方秘匿性を満たす属性失効機能付き属性ベース暗号

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タイトル別名
  • 認証と暗号

抄録

クラウドストレージに保存した共有データのアクセス制御に適した暗号として,暗号文ポリシー属性ベース暗号(Ciphertext-Policy Attribute-Based Encryption : CP-ABE)がある.CP-ABEでは,秘密鍵に関連付けられている属性集合が,暗号文に関連付けられているアクセス構造を満たす場合のみ,その秘密鍵によって暗号文を復号することができる.属性ベース暗号ではユーザの属性を失効させるには,そのユーザが暗号文を復号できないようにしなければならない.効率良くユーザの属性を失効させることができるCP-ABEの提案がなされているが,属性失効ユーザに対する厳密な安全性証明が与えられていない,もしくは,ジェネリック群モデルという強い仮定のモデルのもとで証明されている.本稿では,前方秘匿性(Forward Secrecy)を満たす属性失効機能付き属性ベース暗号を提案する.属性ベース暗号における前方秘匿性は,一度属性を失効したユーザはそこから先は暗号文を復号できないことを意味する.提案方式は不正ユーザ,クラウドサーバ,属性失効ユーザの攻撃に対して,標準モデルのもとDBDH仮定においてIND-CPA安全である.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050574047131146496
  • NII論文ID
    170000079807
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00097140/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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