ホームページ作成授業におけるHTML文法チェッカーの役割
抄録
本学の情報教育の一環として実施しているホームページ作成授業では、問題発見・解決能力の育成とコンピュータの仕組みの理解を重視する立場から、エディタを用いてHTMLのタグを直接入力させるスタイルを採用している。ここで問題となるのが、学生がどのようなタグを覚え、それを正確に使用しているかどうかを評価する仕組みである。本学の場合、受講しているのはいわゆる文科系の学生であり、授業の目的もプログラマの養成にあるのではなく、自学自習で何かを創作するという経験を積ませることにある。したがって、タグのチェックに、プログラマ向けの文法チェッカーを利用することは「過大仕様」である。そこで、学生が使用したタグをカウントするだけの簡単なHTML文法チェッカーを作成し、これを授業の中で使用した。この程度の仕掛けでも、「自分なりに参考書を詞べて試行錯誤する」ことに消極的な学生などに対して、ほどよいストレスを与え、学習を進める上で一定の効果を上げていると思われる。
収録刊行物
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- 情報教育シンポジウム2000論文集
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情報教育シンポジウム2000論文集 2000 (9), 17-20, 2000-07-29
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522073523584
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- NII論文ID
- 170000082019
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00099518/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles