ホームページ作成授業におけるHTML文法チェッカーの役割

抄録

本学の情報教育の一環として実施しているホームページ作成授業では、問題発見・解決能力の育成とコンピュータの仕組みの理解を重視する立場から、エディタを用いてHTMLのタグを直接入力させるスタイルを採用している。ここで問題となるのが、学生がどのようなタグを覚え、それを正確に使用しているかどうかを評価する仕組みである。本学の場合、受講しているのはいわゆる文科系の学生であり、授業の目的もプログラマの養成にあるのではなく、自学自習で何かを創作するという経験を積ませることにある。したがって、タグのチェックに、プログラマ向けの文法チェッカーを利用することは「過大仕様」である。そこで、学生が使用したタグをカウントするだけの簡単なHTML文法チェッカーを作成し、これを授業の中で使用した。この程度の仕掛けでも、「自分なりに参考書を詞べて試行錯誤する」ことに消極的な学生などに対して、ほどよいストレスを与え、学習を進める上で一定の効果を上げていると思われる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050855522073523584
  • NII論文ID
    170000082019
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00099518/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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