情報倫理と情報科教育法における情報倫理分野の取扱

抄録

大学における高校の教科「情報」の教員免許取得に必要な科目に「情報科教育法」がある.一方、「情報社会と情報倫理」も教員免許取得に必要な科目であるが、これは、情報倫理そのもの、あるいは情報社会のあり方を扱う.そして、この他の教員免許取得に必要な科目は、主に技術的な知識、あるいは操作技術を取り扱うが、悄報科教育法の授業にあたっては他の教員免許取得に必要な科目の内容を生かすべきである。そこで、本発表では特に「情報社会と情報倫理」と「情報科教育法」の内容に求められる条件について考察し、それぞれに関する提案を行なう.過去の大学における「情報リテラシー」の授業の経験を踏まえると、高等学校で授業を実施する教員(をめざす受講生)は、単に知識を授業で扱うだけでは有効に機能しないということを予め知っておく必要があるが、大学における「教育法」の授業では「どうしてそれが無効なのか、あるいは有効な授業スタイルを作るにはどのようにすべきか」を含めた議論をするべきであろう.我々は既に,情報リテラシーの授業におけるプレゼンテーションの重要性を指摘してきた[1]が,本発表では,こういった情報科教育法の授業にあたってもプレゼンテーションとシミュレーションが重要であることを述べる.さらに、実際の情報リテラシーの授業においてもビデオカメラを使って学習者による発表を撮影・録画し、それを再生して評価を行なうなどの実験を試みており、その効果についても述べる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050011097177604480
  • NII論文ID
    170000082258
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00099759/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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