大規模無線センサネットワークにおける外乱を考慮したアーキテクチャ探索シミュレータの実装と評価

抄録

自然災害や老朽化に伴う構造物や崖面などの社会インフラの環境モニタリングにおいて、無線センサネットワーク(WSN)が着目されている。WSNに用いられるセンサノードはMEMSセンサおよびMCUと無線通信モジュールに有限のバッテリあるいはエナジーハーベスティング(EH)技術との組み合わせで実装されるが、より外乱の大きい自然環境下での長期安定動作といった観点ではまだ多くの課題を残している。本論文ではWSN技術の環境モニタリングシステムへの適用を想定したシミュレーション環境の提案と、これを用いた最適アーキテクチャの探索を行う。数百から数万ノード規模のWSNが電波干渉、通信距離に応じた無線ノイズ、発電量ばらつきなどの外乱の影響を受けながら動作する際の全体のビヘイビアを観測し、システム全体のエネルギー消費と冗長性の関連性をシミュレーションした。これにより、対象となるモニタリング対象の要求仕様を満たしつつ従来のゴシッピング型接続よりも13%エネルギー効率の良い最適解を得ることができた。

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  • CRID
    1050855522090491520
  • NII論文ID
    170000086158
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00105041/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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