カイ二乗検定の幾何的解釈に基づく差分プライバシーの実現
Abstract
カイ二乗検定において,個人データをもとに算出された検定統計量から個人に関する機微な情報が推測される可能性がある.プライバシー保護指標の一つである差分プライバシーを保証することで,個人のプライバシーを保証し,カイ二乗検定を行うことが可能となる.本稿では,カイ二乗検定の幾何的解釈に基づいた,新しい差分プライベートなカイ二乗検定法について提案する.また,既存手法と提案手法の誤り率における理論的評価を行い,提案手法が既存手法より誤り率が小さくカイ二乗検定を行えることを示す.そして,人工データと実データを用いた実験により理論的評価の正しさ,現実的な設定において提案手法が既存手法より精度が良いことを示す.
Journal
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- コンピュータセキュリティシンポジウム2016論文集
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コンピュータセキュリティシンポジウム2016論文集 2016 (2), 1199-1206, 2016-10-04
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522083637760
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- NII Article ID
- 170000173824
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00175838/
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- conference paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles
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