介護サービス向上に向けた介護事故事例テキストの分析

抄録

本論文は,事故が起きやすい状況を取得することを目的として事故事例テキストをテキストマイニングした結果について述べる.さらに結果より事故減少のための対策の考察を行う.介護施設での事故のパターンを検出するため,我々は,過去に起きた事故事例テキストをテキストマイニングした.事故事例テキストから, 事故詳細部分を取り出し,MeCab を用いて分かち書きを行う.それを元に形態素解析を行い,単語 ・ 文書行列を作成する.次に,k-means 法によるクラスタリングを行い, 2701単語を 50 個のクラスタに分類する.クラスタリングした単語 ・ 文書行列と事故事例テキストの属性変数を結合した多変量データを作成する.そして,この多変量データから目的変数を除いたデータを説明変数とし,ランダムフォレスト法を用い,目的変数である属性をそれぞれ推定する.最後に,ランダムフォレスト法によって得られた重要度の高い単語クラスタと属性の変数を用いて決定木を行い,属性の詳細を分析する.分析の結果,行動の目的と起きやすい事故の種類の関係性といった過去の介護事故傾向がわかった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050011097118591744
  • NII論文ID
    170000174216
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00177311/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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