字句列の共通性に基づく例外処理条件文の抽出手法の提案

書誌事項

タイトル別名
  • Extraction of Conditional Statements for Exception Handling based on Commonality of Token Sequences

抄録

高い品質のプログラムを作成するうえで例外処理は不可欠である.ここでの例外処理は,何らかの異常により処理を中断したり,回復を試みる処理である.もしソースコード中から,自動的に例外処理部を区別できれば,例外処理の記述忘れや必要な処理が欠けた不適切な例外処理の発見などに応用できる.また,ソースコードを読んで主要な流れを把握したいときに,例外処理部を一時的に隠すことができれば,ソースコードの理解が容易になる.本論文では,実用的なアプリケーションのソースコードでは,例外処理の記述に統一性があることに着目し,字句列の共通性に基づいて例外処理部を抽出する手法を提案する.実験では,オープンソースプログラムの 1 つ Coreutils-8.29 に適用し,約 8 割の例外処理部が上位に連続し,約 7 割が非例外処理部より上位に位置することを確認した.また,手法の限界を確認するために,Postfix-3.2.4 にも適用し,提案手法が適用しにくいものがあることも確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050011097169871744
  • NII論文ID
    170000178200
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00190971/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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