少数の障害物によるRSSI距離測定誤差に耐性のある室内位置推定手法
抄録
位置情報を利用したサービスが多数提案されている中で,室内の位置推定の精度の向上が課題となっている.Bluetoothに代表される近距離通信のための電波の受信信号強度情報(RSSI:Recieved Signal Strength Indicator)をもとに,位置の判明している電波発信源(アンカノード)からの距離測定を行い位置推定する三辺測量法では,アンカノードの近くにある障害物によって電波が減衰するため誤差が非常に大きくなる.本研究では,一部のアンカノードの近くに電波の直進を遮る障害物が存在する場合の位置推定の誤差を軽減する手法を提案する.3つ以上のアンカノードの電波が届く室内で,直近に障害物が存在するアンカノードを1つ特定し,その代わりに一時的に置かれたタブレットPCなどのノードを測位することで,他のノードの位置推定時にアンカノードとして用いる.提案手法では,直近に障害物が存在するアンカノードの特定とノードの位置推定精度の向上を両立させるために,暫定的に推定したノードの位置を使ってアンカノードの位置を逆推定し,実際のアンカノードの設置座標とのずれから距離計算式に用いる係数を順次補正し,ノードの位置を調整していく方式をとる.3つのアンカノードのうち1つの直近に障害物を設置した実空間における室内実験で,フィンガープリントと比較して平均誤差を63%軽減でき,三辺測量法と比較して平均誤差を93%軽減できることを確認した.
収録刊行物
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- 第27回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
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第27回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 39-47, 2019-11-04
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050574047071134464
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- NII論文ID
- 170000180611
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00199827/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles