分散MQTT Brokerを活用したDataflowコンポーネント間通信手法の提案
抄録
Internet of Things (IoT) デバイスから生成されるストリームデータの処理手順を複数のソフトウェアコンポーネントから成る Dataflow application として定義し,それを展開する Dataflow platform の研究開発が進められている.これまで,P2P ネットワークを用いて,コンポーネントに付与した値を用いて負荷分散する手法が提案されているが,単純なラウンドロビンであり,コンポーネント配備先リソースの状況は考慮できていなかった.本研究では,オーバレイネットワークに参加するノードから収集した集約値を用いた条件付き Multicast を拡張し,ノードの負荷などの情報を考慮して,適切なノードを選択して配送する Anycast 機構を導入し,ノード状況が変動する環境での配送先選択に用いる.また,エンドノードが P2P 機能をもたない単純なデバイスでも利用可能とするため,MQTT プロトコルに対応した分散型の Topic Based Pub/Sub Broker PIQT を拡張する形で条件付き Anycast 機構を実現した.さらに,拡張したコンポーネント間通信機能を活用したアプリケーションの開発を容易にするための Wrapper 機能について検討する.集約値の情報は,収集してからオーバレイ上のルーティングに反映するまでに時間が必要なため,情報の鮮度は更新頻度に依存する.そこで,Anycast メッセージの受信によりリソースの状態が更新される環境で,Anycast 機構の更新頻度とオーバレイ上での無駄なメッセージホップ数の関係をエミュレーションにより明らかにした.結果として,本研究で想定しているバスセンシング環境におけるストリーム処理を対象とした場合には,リソース探索メッセージ数に対して無駄なメッセージ数を十分に低減できることが確認できた.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2019論文集
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マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2019論文集 2019 1571-1580, 2019-06-26
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522047773824
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- NII論文ID
- 170000181497
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00202407/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles