ミドルウェア製品開発への自動バグ修正技術適用の試み

• 池田, 翔

• 中野, 大扉

• 亀井, 靖高

• 佐藤, 亮介

• 鵜林, 尚靖

• 久保田, 学

• 矢川, 博文

• 吉武, 浩

抄録

自動バグ修正の研究は積極的に取り組まれており，自動生成されたコードが OSS へのPull Request として取り入れられるなど自動バグ修正の有用性が高まっている．一方で，自動バグ修正ツールを企業内ソースコードに適用した結果，実際に期待するほどの性能が得られなかった例も報告されている．自動バグ修正を実際のソフトウェア開発現場で導入するためにはテスト・デバッグ工程を考慮した現場のプロセスへの導入方法やプロセス改善の必要性について考える必要がある．本稿では，ミドルウェア製品に対して現在の開発プロセスに沿って自動バグ修正を適用し，企業内ソースコードに対する自動バグ修正の有用性やツールの今後の発展，開発プロセスに組み込む際の課題などを報告する．本稿ではミドルウェア製品の開発履歴から収集できた 14 件のバグに対してケーススタディを行い，3 件のバグに対して自動バグ修正ツールを適用した．その結果から，自動バグ修正ツールの適用可能範囲は約 21 %のみであること，開発工程では単体テスト工程及び実装工程が導入に適していること，自動バグ修正ツールが複数行の修正を行えるように改良することで適用可能範囲を約 64 %まで向上させられることを明らかにした．

収録刊行物

• ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2020論文集

  ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2020論文集 2020 79-87, 2020-09-03

キーワード

• 自動プログラム修正

詳細情報

• CRID: 1050855522099385600
• NII論文ID: 170000183329
• Web Site: http://id.nii.ac.jp/1001/00206638/
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: conference paper
• データソース種別:
  • IRDB
  • CiNii Articles
  • KAKEN