脈拍変動を用いたスポーツ観戦時における情動の客観的評価
抄録
スポーツ観戦中に抱く感情には個人差がある中で,優秀選手賞は一部の人によって決められるため,個人の主観に基づいた評価になってしまっているのが現状である.一方,試合内容によってスポーツ観戦者の感情表現の質や強さに違いが出るということが示唆されている.そのため,ウェアラブルデバイスのセンサー情報から感情を定量化し,より客観的評価をする研究が行われている.本研究では,スポーツ観戦時における感情分類の実現のために,スマートウォッチを手首に装着した 22~24 歳の男女 10 名にサッカーの試合を視聴してもらい,自作の Android Wear アプリケーションを用いて脈拍間隔データと,4 つの感情ラベルを収集した.そして,KNN により,快,不快,普通と,嬉しい,興奮,イライラ,落ち着きを分類する手法を提案した.まず快,不快,普通の 3 種類の感情を分類し,その後 4 種類の感情について分析を行った.その結果,窓サイズが前後 10 秒のときが 3 分類,4 分類ともに最も精度が高く加重平均が 80% を超えるよい結果であった.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2105論文集
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マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2105論文集 2020 588-592, 2020-06-17
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522046753664
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- NII論文ID
- 170000184699
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00210693/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles