連れ立ち行動促進システムの提案

抄録

本研究では,コロナ禍によって減少した研究室や職場などの組織内における,人々の偶発的なコミュニケーションや連れ立ち行動を計画的に促進するシステムを提案する.具体的には,(1)ユーザーの登校状況の収集・可視化,(2)ユーザーの内部状態(気分)の収集・可視化,(3)システムによるイベントの提案という 3 つの機能を備えたシステムを提案する.本稿では,システム全体の設計と,そのシステムを展開した 6 週間に渡る長期的な基礎実験の結果を述べる.実験結果から,本システムによって,組織内の各ユーザーの勤怠情報や内部状態の緩やかな変化を観測可能であることが明らかとなった.また,研究室のようなある程度の信頼関係が構築されている組織においては,誰が来ているのか? 誰がどんな内部状態なのか? をオープンにすることで,通知に対する反応率の向上のような,システムに対するユーザーの参加モチベーションを高められることが明らかとなった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050292572110751104
  • NII論文ID
    170000185724
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00213248/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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