系統豚「サツマ2001」の性能調査(2)

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抄録

サツマ2001は平成13年7月に系統豚として認定され,社団法人鹿児島県種豚改良協会で維持されており,ここから肉豚生産種豚(異系統豚同士の交雑種)の増殖を行う増殖センターへ供給している。サツマ2001については性能調査を実施し,造成段階と同様に原種豚の遺伝的能力を調査するとともに,肉豚の産肉能力や肉質についても調査を行っている。今回は平成15年4月から平成16年2月までの繁殖・肥育・枝肉及び肉質の各成績について取りまとめた。1分娩した26頭の産子頭数は235頭,哺育開始頭数は230頭,離乳頭数は202頭であった。2 1日平均増体量は687.0g,飼料要求率は3.9であった。3 枝肉成績については,と体長94.1cm,背腰長II67.5cm,背脂肪の厚さ2.9cm(3部位平均値)となり,昨年度実施した成績とほぼ同等の良好な成績を示した。4 肉・脂肪の理化学的特性についても,色差,脂肪融点など昨年度と同様な成績を示した。5 脂肪酸組成は,飽和脂肪酸含量が51.47%,不飽和脂肪酸含量が46.03%となった。また,ステアリン酸の割合が高く,オレイン酸の割合が低かった。6 平成15年度の血縁係数は20.40%,近交係数は6.70%となり,血縁係数は昨年度より僅かながら上昇した。

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