兵庫県におけるニホンザル監視員制度の成果と課題
Abstract
・兵庫県では、野生のニホンザル地域個体群が生息するすべての地域において、県または市町が緊急雇用就業機会創出事業を活用して、ニホンザルの群れの動向を監視する職員(サル監視員)を設置し、追い払いや地域が取り組む被害対策活動の支援を行っている。・森林動物研究センターでは、サルの追跡を容易にするために県下のすべての野生群への発信器の装着を進めるとともに、監視員に対する技術研修の実施や、対策ミーティングを定期的に開催し、住民へのメール情報提供システムを整備するなど、監視員活動が効果をあげるしくみづくりを行っている。・今後のサル監視員制度の効率的な運用のためには、適任者の雇用、雇用期間の見直し、研修ならびに支援体制の充実化が必要である。・また、サル監視員が現場で抱える課題を報告し、課題解消に向けた対策方法について検討することで、現場の成果や課題を施策にフィードバックさせていく柔軟な対策推進体制を構築することが必要である。
Journal
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- 兵庫ワイルドライフモノグラフ
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兵庫ワイルドライフモノグラフ (5), 60-71, 2013-03
兵庫県森林動物研究センター
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763698582784
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- NII Article ID
- 220000155629
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- ISSN
- 18838219
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN