リンとクエン酸を添加した高活性Co-Mo系軽油超深度脱硫触媒の開発(第2報)活性点のキャラクタリゼーション

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  • Development of Highly Active Co-Mo Catalysts with Phosphorus and Citric Acid for Ultra-deep Desulfurization of Diesel Fractions (Part 2) Characterization of Active Sites

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抄録

第1報で,リンとクエン酸を添加したCoMo/HY-Al2O3触媒は従来のCoMoP/Al2O3触媒に比較し格段に脱硫活性の高いことが確認された。本報では,この触媒の高活性の原因を究明するため,硫化後の触媒について,Mo K-edge EXAFS,透過型電子顕微鏡,NO吸着赤外分光測定を行い,活性点の特徴について調べた。その結果,触媒上でMoS2は積層化し,そのエッジ部のほぼ全体が活性点であるCo-Mo-S相で占められていると推測された。さらに,硫化過程での活性点の形成のメカニズムをX線光電子分光,ならびに赤外分光で調べた結果,高活性の原因は,Moが先に硫化された後に,クエン酸とキレート化したCoが徐々に分解され,効果的にMoS2のエッジ部に活性点(Co-Mo-S Type II)が形成されるためと推察された。<br>

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