ELISA法 (酵素免疫測定法) による<I>Legionella pneumophila</I>に対する血清抗体価測定に関する研究

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タイトル別名
  • Enzyme-linked Immunosorbent Assay (ELISA) for Detection of Antibodies to <I>Legionella pneumophila</I>
  • ELISA法(酵素免疫測定法)によるLegionella pneumophilaに対する血清抗体価測定に関する研究
  • ELISAホウ コウソ メンエキ ソクテイホウ ニ ヨル Legionella
  • Enzyme-linked Immunosorbent Assay (ELISA) for Detection of Antibodies to Legionella pneumophila

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抄録

Legionnaires'disease (在郷軍人病, Legionellosis: レジオネラ感染症) の血清学的診断法のひとつとして, ELISA法 (Enzyme-linked immunosorbent assay, 酵素免疫測定法) を用い, 血清抗体価測定の検討を行なった.<BR>血清はCDCの方法に準じて作製した家兎免疫血清を用い, 抗原はLegionella pneumophila serogroup1-6を1.0%のホルマリンで処理し, 420nmの吸光度でO. D. 0.5になるように菌浮遊液を作製して用いた.<BR>ELISA法はIFA法 (間接蛍光抗体法) と比較して感度が良い反面, 各serogroup間のcross reactionや, 他の菌種に対するcross reaction (とくにPseudomonas aeruginosaやBacteroides fragilis) が低頻度ながら認められた.<BR>菌体そのものを抗原として用いたELISA法は, 手技的にも簡単で, 費用もかからず, 感度も良いため, 本症の補助的診断法としての価値は高いものと思われた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 60 (5), 443-452, 1986

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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