米国の公共図書館における専門的職務と非専門的職務の分離

書誌事項

タイトル別名
  • Separation of professional and nonprofessional duties in public libraries in the United States of America
  • 米国の公共図書館における専門的職務と非専門的職務の分離--1920年代から1950年代までを中心に
  • ベイコク ノ コウキョウ トショカン ニ オケル センモンテキ ショクム ト
  • a study of the term of 1920s-1950s
  • ─1920年代から1950年代までを中心に─

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抄録

米国の図書館では,図書館業務を専門的職務と非専門的職務に分離することが定着しており,職務分離の状況が我が国にも紹介されている。しかし,米国の図書館における職務分離の発展過程を扱った詳細な研究は,日米両国において,ほとんど行われてこなかった。<br>  本研究の目的は,米国の公共図書館を対象として,専門的職務と非専門的職務の分離の発展過程と要因を解明することである。研究方法としては,職務分離に関する文献を収集し,分析を行う手法をとった。<br>  研究の結果,以下のことが明らかになった。<br> 1)職務分離には,職階制を作成する動きと,職務区分表を作る動きの 2系列が存在した。 <br> 2)適切な職階制を構築するために,職務区分表が作成され,職務の比率も解明された。<br> 3) 1956年のA.L.Aの公共図書館基準の中で,従来の職務分離の指針や実践が基準へと高められた。<br>  以上のことから,専門的職務と非専門的職務の分離の基礎は,1920年代から1950年代にかけて確立されたことが明らかになった。

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被引用文献 (1)*注記

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