広島県における牛異常産の発生とアカバネウイルスに対する中和抗体の変動

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タイトル別名
  • A Survey on Neutralizing Antibody against Akabane Virus in Cattle in Hiroshima
  • 広島県における牛異常産の発生とアカバネウィルスに対する中和抗体の変動
  • ヒロシマケン ニ オケル ウシ イジョウサン ノ ハッセイ ト アカバネ ウィ

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抄録

1972年から1985年までの14年間にわたり, 広島県における牛異常産の発生とアカバネウイルスに対する中和抗体 以下, (単に抗体) の消長を調査し, 次の結果を得た.<BR>毎年4-7月にかけ採取したそれぞれ3, 162頭の血清について調べた抗体保有率は, 1972年, 1978年および1985年の各年に70%以上の上昇を示し, 約5-7年間隔の周期的変動がみられ, 抗体保有率の低下した年に異常産の発生が増加した.<BR>越夏後の抗体陽転率は, 1973年, 1 977年, 1979年, 1982年および1984年と約2-3年の間隔で周期的に50%以上の上昇を示した. また, 抗体陰性牛246頭について, 6月から11月まで月別に抗体陽転状況を追跡したところ, 127頭で抗体陽転が認められ, その内訳は8月1頭, 9月95頭, 10月26頭, 11月5頭であった.<BR>異常産母牛221頭の抗体保有率は86.4%を示し, 抗体陰性の異常産母牛が13.6%認められた.<BR>1977年に正常分娩した母牛9頭と, その産出子牛で初乳未摂取の9頭について, 抗体保有状況を調査した. 抗体保有母牛8頭から娩出された子牛8頭のうち3頭が抗体を保有していた. その他の子牛5頭は抗体陰性であった.

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