豚浮腫病由来大腸菌のVero毒素産生性

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タイトル別名
  • Vero Toxigenicity of <I>Escherichia coli</I> Isolated from Pigs with Edema Disease
  • ブタ フシュビョウ ユライ ダイチョウキン ノ Vero ドクソ サンセイセイ
  • Vero Toxigenicity of Escherichia coli Isolated from Pigs with Edema Disease

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抄録

1988年8月から12月にかけて, 愛媛県中央家畜保健衛生所管内の3養豚場で30~43日齢豚に浮腫病が散発し, 病理学的, 細菌学的検索を行った.<BR>臨床症状および病理学的所見から浮腫病と診断され, 死亡子豚7頭と病性鑑定殺豚1頭について細菌学的検査を行ったところ, 小腸内から107-10cfu/gの菌数で大腸菌が分離された. これらの分離菌の血清型は0139で, Vero毒素を産生していることが確認された. さらに, beads-ELISAとオリゴヌクレオタイドプローブを用いたDNAコロニーハイブリダイゼーション試験により, この毒素はVT 2vpと型別された.<BR>以上の結果から, VT2vp産生大腸菌が豚浮腫病の原因菌となると考えた. また, VT2vp産生大腸菌の保菌豚を確認したことから, 保菌豚が感染源となる可能性が考えられた. なお, 今回の豚浮腫病および健康豚からのVT2vp産生大腸菌の分離は, わが国で最初である.

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