第四胃変位牛における臨床所見と予後不良牛の主病変

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タイトル別名
  • Clinical Findings and Main Pathosis in Poor Prognostic Cows with Displaced Abomasum
  • 第4胃変位牛における臨床所見と予後不良牛の主病変
  • ダイ4イ ヘンイ ウシ ニ オケル リンショウ ショケン ト ヨゴ フリョ

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抄録

補液を主とする治療後, 大網右腹壁固定術を実施した重症の第四胃変位牛の中で, 合併症なく回復した6例 (回復例) と予後不良の18例について, 臨床所見および主要病変を比較した. 予後不良牛の主要病態または病変は, 感染症例4例, 脂肪肝例5例, 第四胃捻転例4例, その他の例5例であった. 感染症例と第四胃捻転例は回復例に比べて好中球百分率, 血中尿素窒素値が高く, リンパ球百分率, カリウム値が低かった. 第四胃捻転例では塩素値が低かった. 脂肪肝例は回復例に比べてGOT値, 尿中ケトン体の陽性率が高かった. 以上の成績から, 白血球数とその百分率, 血中尿素窒素値, カリウム値などは感染症例および第四胃捻転例の予後不良の指標となり, また, 高いGOT値および尿中ケトン体は脂肪肝例の予後不良の指標となると思われた.

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