犬における食中毒菌ならびに腸内寄生虫の保有状況

書誌事項

タイトル別名
  • Prevalence of Intestinal Zoonotic Bacteria and Parasites in the Feces of Dogs
  • イヌ ニ オケル ショクチュウドクキン ナラビニ チョウ ナイ キセイチュウ

この論文をさがす

抄録

動物管理センターに捕獲収容された収容犬495頭, 動物病院に来院したペット犬102頭, およびアイメイト協会の盲導犬9頭を対象として下部腸管内容物を採取し, 食中毒菌ならびに内部寄生虫について定性的および定量的な検出を試みた. 収容犬における検出率はCampylobacter 43.4%, Yersinia 28.9%, Salmonella 16.0%, Clostridium perfringens 99.8%であった. ペット犬における検出率はCampylobacter 8.9%, Yersinia 14.3%, Salmonella 7.5%, C. perfringens 88.6%であった. 収容犬の盲腸部内容物における菌数はCampylobacter 78.8×104CFU/g, Yersinia 1.3×104MPN/100g, Salmonella 1.9×104MPN/100g, C. perfringens 9.9×105CFU/gであった. 収容犬の寄生虫検出率は犬回虫38.0%, 犬鞭虫31.0%, 犬鉤虫21.0%であり, 検出虫卵数は糞便1g当たりそれぞれ, 1.1×104, 3.8×104, 1.3×104であり, 内部寄生虫の感染がかなり高率であった. 盲導犬は1頭からC. jejuniが検出されたのみであった.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ