香川県産アブラコウモリ Pipistrellus abramus の体重の季節的変化

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal change of body weight in Pipistrellus abramus in Kagawa prefecture
  • カガワケンサン アブラコウモリ Pipistrellus abramus ノ タイジュウ ノ キセツテキ ヘンカ

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抄録

1997年7月から1998年6月にかけてアブラコウモリPipistrellus abramusの体重の周年変化を調べた。結果は次のようであった。 1. 雌の体重は, 出産直前と冬眠直前にピークを持つ2山2谷型を示した。 2. 8~10月にかけて体重は増加していた。これは冬眠に備えて脂肪が蓄積されたためと考えられる。 3. 9月からの脂肪の蓄積は幼獣では, 成獣に比べて少し遅れていた。これは幼獣の成長, 換毛および繁殖が影響しているものと考えられる。 4. 出巣後約2時間の採食量は, 雌では6月, 9月および10月に多かった。雄では, 10月に多かった。 5. 肥満度は雌では6月および10月に, 雄では10月に高い値を示した。 6. 冬眠期間中の体重の消失は成獣雌では21.3~25.3%, 幼獣雌で20.0~26.0%, 幼獣雄では24.3~27.1%であった。

収録刊行物

  • 香川生物

    香川生物 27 33-42, 2000-05-01

    香川生物学会

被引用文献 (1)*注記

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