夏季のガラス温室における室内気温低下への細霧冷房の効果

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  • カキ ノ ガラス オンシツ ニ オケル シツナイ キオン テイカ エ ノ サイム レイボウ ノ コウカ

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抄録

大阪府高槻市古曽部町のシクラメンを栽培中のガラス温室(約93.8m2)に細霧冷房装置を導入し,夏季の冷房効果について検討した.温室内は二重遮光を行い,ノズル数は29個,5分間おきに1分間噴霧,3分間おき1分間噴霧および無噴霧の処理を設けた.2000年8月5日から8月17日の期間において,外気温および室内気温を30秒間隔で測定し,午前10時から午後4時までの間の平均気温を比較したところ,外気温よりも,5分間おき1分間噴霧で約2℃,3分間おき1分間噴霧で約3℃の室内気温の低下が認められた.無噴霧では外気温との差はほとんど認められなかった.7月14日から8月31日の期間について,細霧冷房を導入した2000年と細霧冷房未導入であった前年(1999年)との平均気温を比較したところ,約0.8℃の冷房効果が認められた.シクラメンの生育は前年までよりも良好で,出荷期の前進が認められた.病虫害の増加は認められなかった.

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