片思いの求愛者と拒絶者に対する対人認知 : 仮想場面法による第三者評定

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タイトル別名
  • Person perception by the third person toward would-be lovers and rejectors in unrequited love : Using a fictional scenario procedure
  • カタオモイ ノ キュウアイシャ ト キョゼツシャ ニ タイスル タイジン ニンチ カソウ バメンホウ ニヨル ダイサンシャ ヒョウテイ

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抄録

片思い状況の求愛者/拒絶者に対する第三者の対人認知、ならびにそれらと恋愛至上主義、片思い状況への親近性の関連を検討した。調査では、はじめに仮想の片思い物語を呈示した上で、物語の拒絶者/求愛者に対する対人認知(社会的望ましさ、力本性、個人的親しみやすさ)、恋愛態度、恋愛経験の質問を実施した。大学生170 名(男性83 名、女性87 名、平均19.71 歳)を分析対象とした。分析の結果、力本性は求愛者が、社会的望ましさは拒絶者が高く評価され、個人的親しみやすさは男性求愛者のみ低く評価された。恋愛至上主義は、求愛者の社会的望ましさとのみ、有意な正の関連を示した。片思い状況への親近性は、個人的親しみやすさで、立場×求愛経験×拒絶経験の交互作用が有意傾向であり、拒絶/求愛どちらの立場も経験している人は、拒絶者/求愛者両者を高く評価した。一方、求愛経験はあるが拒絶経験がない人は、拒絶者を高く、求愛者を低く評価した。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 2 15-23, 2002

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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