成人の愛着スタイル研究の概観と今後の展望 : 現在、成人の愛着スタイル研究が内包する問題とは

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タイトル別名
  • Review of recent studies on adult attachment and the prospects for the future studies
  • セイジン ノ アイチャク スタイル ケンキュウ ノ ガイカン ト コンゴ ノ テンボウ ゲンザイ セイジン ノ アイチャク スタイル ケンキュウ ガ ナイホウ スル モンダイ トハ
  • セイジン ノ アイチャク スタイル ケンキュウ ノ ガイカン ト コンゴ ノ テンボウ ゲンザイ セイジン ノ アイチャク スタイル ケンキュウ ガ ナイホウ スル モンダイ トワ

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抄録

成人の愛着スタイルに関する研究は、特に欧米において、近年その隆盛を極めていると言える。成人の愛着スタイル研究は、その基礎にBowlbyの愛着理論を持つことから、対人関係の理解に発達的もしくは時系列的視点を提供する。そのような利点を持つゆえ、これまで様々な観点から成人の愛着に関する研究が行われ、また、膨大な量の知見が蓄積されてきた。しかしながら、成人の愛着研究は、その領域の拡大と共に、内包される問題点も増加していった。本論文では、まず、成人の愛着研究の基礎となるBowlbyの愛着理論について述べた後、成人の愛着の測定に主に用いられる2つの方法(アダルト・アタッチメント・インタビューと成人の愛着質問紙)について言及し、その後、自己報告型の質問紙法による研究知見を中心に、成人の愛着に関する実証研究の現状を概観する。さらに、現在の成人の愛着スタイル研究が抱える問題点を指摘し、今後に残された課題と愛着研究の将来的な展望について議論を行う。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 3 73-84, 2003

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (1)*注記

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