食料の総輸入量・距離(フード・マイレージ)とその環境に及ぼす負荷に関する考察

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タイトル別名
  • A study on the Volume and Transportation Distance as to Food Imports (“Food Mileage”) and its Influence on the Environment
  • ショクリョウ ノ ソウ ユニュウリョウ キョリ フード マイレージ ト ソノ カンキョウ ニ オヨボス フカ ニ カンスル コウサツ

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抄録

フード・マイレージとは,輸入相手国別の食料の輸入量に当該国からわが国までの輸送距離を乗じ,その数値を累積することにより求められるもので,単位はt・km(トン・キロメートル)で表示される。 2001年におけるわが国の食料輸入総量は合計で約5,800万tで,国毎の輸入量に輸送距離を乗じ累積したフード・マイレージは約9,000億t・kmとなる。なお,この水準はわが国国内における1年間の総貨物輸送量の約1.6倍に相当する。諸外国の数値をわが国と比較すると,韓国およびアメリカは3~4割,イギリスおよびドイツは約2割,フランスは1割強となっている。人口1入当たりでみると,韓国はわが国に近い水準であるが,イギリスは約半分,フランスおよびドイツは約3割,米国は1割台の水準である。 また,わが国は,特定の品目(穀物,油糧種子等)や輸入相手国(米国等)に偏っているという特徴かおる。 さらに,輸入食料の輸送に係るCO2排出量を試算すると,国内における食料輸送に伴うよりも相当大きな負荷を環境に及ぼしていることが推測される。

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