インドネシアにおけるNGOネットワークの可能性と限界

• 荒木 徹也

  東京大学大学院農学生命科学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Possibilities and Limitations in Networking NGOs in Indonesia
• インドネシア ニ オケル NGO ネットワーク ノ カノウセイ ト ゲンカイ

抄録

インドネシアにおけるNGOネットワークの可能性と限界を検討した．NGOネットワーキングに関する意識調査の結果から，相互行為的ネットワークの一つとしての性格を有するNGOネットワークにおいて，戦略的ネットワーキングが相互行為的ネットワーキングよりも優位に考えられていることが分かった．他方，参加型開発手法の実践はジョグジャカルタおよびヌサトゥンガラ州で広がりを見せており，またその研修機関は主にジャカルタと西ジャワ州に位置していた．参加型開発手法の実践者のネットワーク構造は結節点であると考えられる数名に集中していた．以上の結果から，NGO間のネットワーキング・プロセスは3つの相互矛盾要因，すなわち1）資源（時間・資金・人材），2）多様な価値観の共存，3）合意形成プロセスの必要性により本質的な制約を受けるものであることが明らかとなった．<br>

収録刊行物

• ノンプロフィット・レビュー

  ノンプロフィット・レビュー 5 (2), 93-102, 2005

  日本NPO学会

キーワード

• ネットワーキング
• 参加型開発手法
• 戦略的ネットワーキング
• 相互行為的ネットワーキング

詳細情報

• CRID: 1390282680082090240
• NII論文ID: 40007269016
• NII論文ID: 130004153390
• NII書誌ID: AA11577184
• DOI: 10.11433/janpora.5.93
• NDL書誌ID: 7921803
• ISSN: 13464116
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7921803
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可