ロシア経済構造の変容(1991〜2005年) Transformation in the Structure of the Russian Economy (1991-2005)

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抄録

1991年からの体制転換のなかで,ロシア経済構造がどのように変容したのかについて,次の4つの特徴を明らかにした.(1) 1998年までの経済縮小期において蓄積に依拠する従来の再生産メカニズムが崩壊し,1999年からの経済回復期において個人消費に依拠する新しい経済成長メカニズムが生まれている.(2) この成長メカニズムの転換においては,為替レートと石油輸出が決定的な役割を演じた.石油輸出によって稼いだ外貨により,消費財を輸入するという形で,個人消費に依拠する成長メカニズムが形成されている.(3) 成長メカニズムの転換あるいは経済構造の転換は,比較優位の変化に規定された.石油などの鉱物資源の比較優位と家電・自動車を含む消費財の比較劣位が明瞭になってきており,それに応じる形で上記の成長メカニズムが形成されている.(4) 経済回復期における石油価格の異常な高騰は,新しい成長メカニズムの形成に大きな影響を与えている.

Specific features of the transformation in the structure of the Russian economy during the period from 1991 to 2005 were analyzed, when the system transformation was being carried out. Major findings include 1) the emergence of a new mechanism of economic growth based on household consumption, 2) the significance of imported consumer goods in the new mechanism, financed by the large amount of foreign currency earned by exports of mineral resources such as oil and gas, and 3) the importance of the shift in comparative advantage of the Russian goods caused by considerable changes in exchange rates of the ruble in real terms.

収録刊行物

  • 経済研究

    経済研究 57(2), 136-150, 2006-04

    岩波書店

キーワード

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    40007280452
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00070761
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    journal article
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    00229733
  • NDL 記事登録ID
    7937136
  • NDL 雑誌分類
    ZD11(経済--経済学)
  • NDL 請求記号
    Z3-206
  • データ提供元
    NDL  IR 
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