森茉莉『甘い蜜の部屋』と『源氏物語』 : 女三宮からモイラへ

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抄録

森茉莉のエッセイ「源氏と幼女」には、『甘い蜜の部屋』を書いている時に、源氏と紫の上との関係を意識したことが示されている。しかしながら、『甘い蜜の部屋』と源氏と紫の上との関係は似ておらず、実は、父娘関係という観点から、女三宮と朱雀院の関係と類似している。そこで、死んだあとの世界への志向と、夫の宗教的空間を世俗的に見せる反現実的な父娘の空間、という共通点を押さえた上で、語り手の位相の違いについて考察する。

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