書誌事項
- タイトル別名
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- Clinicopathological Study of Invasion of Advanced Supraglottic Carcinomas
- シンコウ セイモンジョウ ガン ノ シンジュン ヨウシキ ニ ツイテ ノ リンショウ ビョウリガクテキ ケントウ
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抄録
喉頭全摘出後の大切片連続段階標本を用いて腫瘍の間隙浸潤と頸部リンパ節転移,遠隔転移について臨床病理組織学的に検討を行った。1991年から2003年までに喉頭全摘出術を行ったT3, T4声門上部扁平上皮癌80例を対象とした。遠隔転移の検討は原発巣や頸部リンパ節に再発のない例とした。これらの症例についてpreepiglottic space (PES), paraglottic space (PGS), cricoid area (CA)浸潤の有無を調べた。PES浸潤は43例(54%), PGS浸潤は47例(59%), CA浸潤は13例(16%)に認めた。病理組織学的に頸部リンパ節転移を認めたのは39例(49%)であった。遠隔転移は74例中9例(12%)に認めた。癌のPES浸潤の有無と頸部リンパ節転移の間に有意な関係を認めた(p<0.01)。癌のPGS浸潤の有無と遠隔転移の間に有意な関係を認めた(p<0.05)。癌のCA浸潤の有無と遠隔転移の間に有意な関係を認めた(p<0.05)。転移リンパ節の被膜外浸潤の有無と遠隔転移の間に有意な関係を認めた(p<0.05)。癌がPGSやCA浸潤した症例および転移リンパ節の被膜外浸潤を認めた症例では維持化学療法が必要である。
収録刊行物
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- 日本気管食道科学会会報
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日本気管食道科学会会報 58 (1), 51-58, 2007
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205015510656
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- NII論文ID
- 40015345217
- 130004469800
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- NII書誌ID
- AN00187474
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- ISSN
- 18806848
- 00290645
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- NDL書誌ID
- 8719830
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可