現代の観光における「まなざし」の非対称性--タイの山岳民族「首長族(カヤン族)」の観光化を巡って

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  • ゲンダイ ノ カンコウ ニ オケル マナザシ ノ ヒタイショウセイ タイ ノ サンガク ミンゾク シュチョウゾク カヤンゾク ノ カンコウカ オ メグッテ

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抄録

40015423678

観光地は非日常性を求める観光客と日常性を生きる住民との交換関係で成立している。前近代においては具体的で互酬的であった観光客と住民の関係性は、近代以降の観光においては観光商品として一般化された取引の中に解消され、民族文化や風習その中での人間関係までもが消費の対象となる。タイの「首長族」の観光化はその特徴を典型的に持ったものとして理解できる。このような現代観光文化における「まなざし」の非対称性を十分理解した上で、本来あるべき観光客と住民の相互的なコミュニケーションのあり方の再構築が求められている。

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