HBs抗体陽性患者における同種造血幹細胞移植後のB型肝炎ウイルスの再活性化

• 藤巻 克通

  横浜市立大学　病態免疫制御内科学 関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 中世古 知昭

  関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 大島 久美

  関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 酒井 美和

  関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 趙 龍桓

  関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 神田 善伸

  関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 西村 美樹

  関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 金森 平和

  横浜市立大学　病態免疫制御内科学 関東造血幹細胞移植共同研究グループ

• 坂巻 壽

  関東造血幹細胞移植共同研究グループ

書誌事項

タイトル別名

• Hepatitis B virus reactivation in patients with HBs antibodies after allogeneic hematopoietic stem cell transplantation
• 臨床研究 HBs抗体陽性患者における同種造血幹細胞移植後のB型肝炎ウイルスの再活性化
• リンショウ ケンキュウ HBs コウタイ ヨウセイ カンジャ ニ オケル ドウシュ ゾウケツ カンサイボウ イショクゴ ノ Bガタ カンエン ウイルス ノ サイカッセイカ

抄録

1994年1月から2004年12月までに関東造血幹細胞移植共同研究グループに所属する施設で同種造血幹細胞移植を施行した2002症例のうち移植前HBs抗原陰性・HBs抗体陽性で移植後B型肝炎を発症した7例について臨床的検討を行った。年齢中央値49歳で，男性5例，女性2例。ドナーはHLA一致同胞末梢血幹細胞が6例，HLA不一致非血縁骨髄が1例で，HBs抗原は全例陰性，HBs抗体は6例で陰性，1例で未検査であった。移植後5∼29ヶ月（中央値15ヶ月）でB型肝炎のreactivationをきたし，5例で慢性GVHDを合併していた。発症時のGPTは83∼1930（中央値318）。治療はlamivudine 5例，肝庇護剤1例，無治療1例。4例は肝機能も改善し生存中だが，肝不全で2例，原疾患増悪で1例が死亡した。移植前HBs抗原陰性・HBs抗体陽性でも移植後B型肝炎を発症することがあり，予防方法の確立が望まれる。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 48 (5), 386-390, 2007

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• Hepatitis B
• Reactivation
• Allogeneic hematopoietic stem cell transplantation

詳細情報

• CRID: 1390001205031484672
• NII論文ID: 130004501107
• NII論文ID: 40015506361
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.48.386
• COI: 1:STN:280:DC%2BD2szlvVKltA%3D%3D
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• NDL書誌ID: 8845645
• PubMed: 17571583
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8845645
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007259894
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可