日本の高等教育における外国成績・資格評価の実施状況

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  • ニホン ノ コウトウ キョウイク ニ オケル ガイコク セイセキ シカク ヒョウカ ノ ジッシ ジョウキョウ

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抄録

本稿は、科学研究費補助金、基盤研究(B)「高等教育における外国成績・資格評価システムの国際比較研究」(研究代表者:堀江未来)の一環として実施した「国内の高等教育機関における外国成績・資格評価システムについてのアンケート調査」の結果を提示したものである。国際的な学生の流動化が拡大する中で、外国の教育機関で学習した志願者の学歴。学位や成績を適切に審査・評価することが益々重要であると思われる。本調査を通して、日本の高等教育における外国成績・資格の審査・評価は、個々の教職員の経験や知識に大きく依存しており、適切な審査・評価が行われているか不透明であることが明らかになった。日本の大学では、志願者の合否を筆記試験等の「入試」の結果に基づいて判定するのが一般的であり、そのことが外国成績・資格評価システムの確立を妨げてきた一つの要因であると思われる。今後、益々競争が激化する国際高等教育市場において、優秀な外国人留学生を獲得するには、これまでの伝統的な「入試」に依存した留学生選抜だけでなく、欧米諸国のような書類審査(外国成績・資格評価)に基づいた渡航前入学許可のシステムを発展させることが不可欠であると思われる。

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