アメリカ中南部水田地帯に生育するノビエの種類とその防除対策

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  • アメリカ チュウナンブ スイデン チタイ ニ セイイクスル ノビエ ノ シュルイ ト ソノ ボウジョ タイサク

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アメリカ中南部水田地帯に生育するノビエの種類とその防除対策。ヒエ属の植物は世界に50数種類あるとされている。長田は、わが国の野生ヒエ(ノビエ)をイヌビエ、ケイヌビエ、ヒメイヌビエ、タイヌビエ、ヒメタイヌビエの5種類とし、藪野は、東アジアの農耕地に生育する種として、イヌビエ、ヒメイヌビエ、ヒメタイヌビエ、タイヌビエの4種類をあげている。農耕地に生育する種に限ってもヒエ属植物には学名の不統一があり、それぞれの種の遺伝的な関係性などは必ずしも明らかにはなっていない。山口(共同筆者)は、世界的な稲作の強害雑草を含むヒエ属植物が大陸間移動を伴う国際的拡散によって農業生産に甚大な被害の原因となるだけでなく、その移動定着が農業環境を取り巻く撹乱条件下の自然生態系における生物多様性の質の劣化をもたらすとして、その問題を解決するために学術振興会科学研究費の基盤研究として「ヒエ属植物の国際雑草化に関する海外学術調査」を企画した。その一環として実施した本調査では、アメリカにおけるヒエ属の植物を採取し、わが国の種と相互に比較し、ノビエの実体の理解に努めた。

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