農家行動予測をベースとした地域農業構造変動予測の今後の展望  [in Japanese] The view of the method of expecting a change in regional agricultural structure based on expecting farmer's behavior  [in Japanese]

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品目横断的経営安定対策や米政策改革推進対策などの農業施策の転換が打ち出される中で、地域の農業ビジョンを定め、その実現に向けた対策を実施していくことが求められている。そこでは、その地域において今後、どのような担い手によって、どのような農業生産が実施されるのか、言わば、今後の地域農業の構造がどのように変動するのかという予測が極めて重要になる。また、施策等の実施が構造変動に与える影響も検討する必要がある。このように、地域農業の構造変動予測はますます重要であり、そのための手法を確立する必要性が高まっている。農業動向予測手法に関する研究は多数存在するが、それらの既存研究を方法論的観点から整理すると以下の二種類に大別できる。第一は、計量経済学モデルや時系列解析モデルを用いた分析あるいはコーホート分析などの統計学的な予測モデルを用いた方法である。第二は、個々の農家の動向予測を積み上げる方法であり、総じてマイクロシミュレーション手法と呼ばれるものである。農業分野においてマイクロシミュレーションを基本とした手法には「シム・ルーラル」がある。これは、労働力の変化の発生及び農業機械の更新時期における農家の農地の貸付や作業委託などに関する意思決定を考慮した個々の農家のシミュレーションを実施し、その結果を積み上げて地域農業における農業労働力や稲作、畑作、畜産等の各部門別の動向予測を行うもので、地域内の農業労働力や農地流動化の動向を予測する上で有効である。本稿では、マイクロシミュレーション手法を用いた農家行動予測をベースとした地域農業構造の変動予測手法の試論を提示することを目的として、第一に本稿で提示する予測手法の基本的な考え方ならびに分析の前提となる仮説を明らかにする。第二に事例を用いた具体的な予測手法の提示およびその有効性を検証し、第三に各種の条件変化に対する地域農業構造への影響分析への適用可能性を示す。第四に本稿の予測手法からさらなる発展に向けた課題を整理する。ただし、本稿で提示する地域農業構造変動予測手法は、平坦な水田地帯でかつ米と麦・大豆等の転作物を生産する地域を対象としたものに限定する。

Journal

  • Kanto Tokai journal of farm management

    Kanto Tokai journal of farm management (98), 29-39, 2008-02

    関東東山東海農業経営研究会

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    40015957779
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA1205513X
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    journal article
  • ISSN
    13423118
  • NDL Article ID
    9445043
  • NDL Source Classification
    ZR8(科学技術--農林水産--農産--農業経済学)
  • NDL Call No.
    Z18-B541
  • Data Source
    NDL  JASI 
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