ヨーロッパ域内における食料品の産業内貿易 : EU15のデータによる分析

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  • ヨーロッパイキ ナイ ニ オケル ショクリョウヒン ノ サンギョウ ナイ ボウエキ EU15 ノ データ ニ ヨル ブンセキ

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ヨーロッパ地域(EU15)内の食料品の産業内貿易の構造とその決定要因を、加工度・用途別に財を4分類したデータを用いて分析した。この結果、EU15のGL指数は東アジアと比べてかなり高く、食料品における産業内貿易が活発に行われていた。また、「加工品・家庭用」のGL指数は比較的高く、逆に「原料・産業用」のGL指数は低かった。回帰分析の結果によれば、2国間の距離の近さによって表された消費者の嗜好の類似性が、産業内貿易を促進する要因となっていた。言語によって表された国同士の文化的な類似性も、家庭用の財に関しては産業内貿易を促進する要因である。一人当たりGDPによって嗜好の類似性を捉えようとした変数については、比較的有意なものが少なかった。2国全体の市場規模の大きさは産業内貿易を促進するが、2国の市場規模の差についてははっきりした傾向は見出せなかった。生産要素賦存比率の差についても、産業内貿易との関係は、はっきりとは見出せなかった。

Journal

  • 農村研究

    農村研究 (109), 14-25, 2009-09

    東京 : 食料・農業・農村経済学会

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