山崎俊夫『童貞』論 : 「美しき弱者」の「性」と「生」

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  • ヤマザキ トシオ ドウテイ ロン ウツクシキ ジャクシャ ノ セイ ト セイ

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抄録

本稿では、近代社会における半陰陽の表象について、山崎俊夫の中編小説『童貞』を手掛かりに探究する。半陰陽の問題は、これまで具体的に論じられる機会に恵まれてこなかった。そこで、彼らがどのような思いを抱いて社会の中で生き、自分の存在意義をいかにして見出してきたのかを解き明かし、近代日本における半陰陽の表象のあり方について考察する。同時に本稿は、忘れ去られた作家山崎俊夫の文学史的立ち位置を再考する作業でもある。これまで論じられる機会に恵まれなかった作品に光を当て、その意義についても考察したい。

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