髄膜腫を合併した難治性うつ病に対して,電気けいれん療法を施行した経験

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  • Modified Electroconvulsive Therapy for Recurrent Major Depressive Disorder in a Meningioma Patient : A Case Report of Clinical Experience
  • Case report: Modified electroconvulsive therapy for recurrent major depressive disorder in a meningioma patient: a case report of clinical experience

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抄録

電気けいれん療法(ECT)は,気分障害や統合失調症に対して,良好な成績を上げている治療法である.実際の臨床場面では,様々な身体合併症をもつ患者にECT を施行しなければならないことがある.ECT に対して直接影響を及ぼす身体疾患の一つが,脳腫瘍である.脳腫瘍を合併した精神疾患にECT を施行するための,有用な指針は存在しない.今回我々は,髄膜腫を合併したうつ病性昏迷の患者に対して,修正型電気けいれん療法(m-ECT)を行った.有害事象は生じず,完全寛解した.その後うつ病が再発を繰り返したため,m-ECT を,合計3コース行った.その経過を報告するとともに,髄膜腫とうつ病の発症やECT のけいれん閾値の関係について,文献的考察を行った.

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