国語資料としての『都花月名所』 : 江戸時代後期における漢字表記と振り仮名

書誌事項

タイトル別名
  • On the Japanese language circumstances in the latter half of the Edo era : Investigation report on“ MIYAKO KAGETSU MEISHO” documents of Hirosaki City library possession
  • コクゴ シリョウ トシテノ ミヤコ カゲツ メイショ : エド ジダイ コウキ ニオケル カンジ ヒョウキ ト フリガナ

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抄録

弘前市立図書館に所蔵されている、寛政五年( 9 )刊の『都花月名所』の資料性について検証したものである。京都府立総合資料館にも同様の文献が所蔵されているが、従来、地誌資料として扱われて地理学的分野での研究対象とされてきた。本稿では、それぞれの文献を比較検討した結果、京都府立総合資料館所蔵本が不完全本であること、弘前市立図書館所蔵本が刊行時の様相をとどめた善本資料であることを明らかにした。その上で、国語資料としての『都花月名所』の可能性を探るために漢字表記に付された振り仮名に注目し、四つ仮名や連声、カ行合拗音といった言語事象について考察検討し報告した。

弘前大学教育学部紀要. 106, 2011, p.1-7

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