志賀重昂「日本風景論」の剽窃性の数学的検証

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タイトル別名
  • シガジュウコウ 「 ニホン フウケイロン 」 ノ ヒョウセツセイ ノ スウガクテキ ケンショウ
  • Mathematical verification of plagiarism of Nihon-fuukei-ron of Shiga Shige-taka

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抄録

明治27年(1894年)に刊行された志賀重昂の著書「日本風景論」[1]における中心的命題の一つは、富士山が世界一の名山というべき美しさを有することの科学的裏付けとしてその形状が対数曲線であるということである。そして文脈からしてこの事が志賀自身の発見によるかのごとく書かれている。しかし1989年と1990年の日本地理学会において、本論文の著者の一人である米地文夫により、この命題は当時の日本の帝国大学工科大学の教授を務めていたイギリス人の地質学者であるJohn Milne の論文[2a]からの剽窃であることが指摘された[3a][, 3b]。問題となったのは[1]の89ページの次の文節である。

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