幼児期における運動能力,身体活動量,骨密度の関連性

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タイトル別名
  • Relationship among Motor Ability, Daily Physical Activity, and Bone Density in Preschool Children

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抄録

本研究は,幼児1159名(男児606名,女児553名)を対象に幼児期における運動能力,身体活動量,骨密度の特性を検討し,その関連性を検討した.6種目の体力・運動能力テスト,加速度計を用いて身体活動量を一週間連続して測定し,骨密度は踵骨に超音波を用いて測定した.体力・運動能力テストと身体活動量の関連性について運動能力上位群の歩数,運動量は,最も高い値を示し,特に男児の運動能力上位群は,中位群,下位群に比べて有意に高い値を示した(p<0.05-0.01).体力・運動能力と骨密度の関連性について運動能力の上位群の骨密度は,最も高い値を示し,特に男児の運動能力上位群は,下位群に比べて有意に高い値を示した(p<0.05).幼児期における男児の身体活動量は,運動能力の向上と骨密度の増加に影響を及ぼす可能性が示唆された.さらに幼児期に高い身体活動量を習慣化することにより,一生涯健康で過ごすことに貢献するかもしれない.

収録刊行物

  • 教育医学

    教育医学 57 (3), 275-284, 2012

    日本教育医学会

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